女性医師のキャリアブランク

こんにちは女性医局コーディネーターです。
このブログでは、女性医師会員や医療機関の方と日々お会いする中での出来事をご紹介していきます。

Photo:Careers By:andyburnfield
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4月も半ばを過ぎ、新入生も新社会人も新しい環境に少し慣れてきた頃でしょうか?
今年も医学を志す‘女性ドクター予備軍’が各地で誕生したようです。
ひと昔前は、「女性医師3分の1の法則」などと呼ばれ、「キャリア」も「家庭」も諦めずに医師として働き続けることは難しいと言われた女性医師。今や、メディアの中では才色兼備な華やかなイメージで取り上げられ、そのキャリアのブランクの深刻さが取り上げられることは少ないですよね。
一般企業ではワーキングマザーの環境整備がめざましく進み、「くるみん」マークなる、仕事と子育ての両立支援に寄与した企業には厚生労働省がお墨付きを与えるなど、「子どもがいても働き続け、輝き続けるのが当たり前」という前提で新卒女子学生の就活支援をしているようですが、医師を目指す医大生に向けた、女性医師キャリア継続教育も、更にきちんと整備されているのかな?と期待せずにはいられない出来事に遭遇することが度々あります。

先日、登録ドクターと、既にご紹介中の医療機関案件について、ヒアリング面談をする機会がありました。
今回のドクターは、ブランクがあることで、「自分の経歴から期待されるには、自身の実際のスキルが不足しているのではないか」、と不安をお持ちのようでした。
紹介会社経由での求職も初めてとのことで、今後の流れが不透明であることに、余計不安に感じているようで、「医療機関と‘面接したら入職しなければ’」と、具体的にお話が進むことにプレッシャーも感じているご様子でした。
「指導を受けやすい施設を希望したい」と望まれ、「家族からは非常勤での復職を、と言われている」などのご要望がありました。
「自分への期待値をあまりにも上げてもらって、医療機関へ紹介提案してもらう事には、少し抵抗を感じる…」、とおっしゃる姿に理解をおぼえつつ、とはいえ、あまり謙虚すぎるのは、どうしても面接がスムーズに運ばないことが多く、こちらとしてもとまどいがありました。
医師としてのブランクに不安があるけれど、ご自身は復帰後のキャリアアップにも希望をお持ちですが、迷われる大きな背景としては、帰宅時間が遅くなるなど、これまで子育てに専念してきただけにお子様のことが心配だ、とのこと。やはりお子様がもう少し大きくなるまで、復職を待つべきか、大変悩んでいるご様子でした。
コーディネーターとしては、「実際に施設を見学し、担当者と面接し、加えて、勤務している医師からも直接現状を見聞きした上で、ご自身の考えを先方に伝え、双方で可否を選択して頂くことも可能です」、「まずは動かれることが、ご自身のこれからの解答を得る近道では…」とお伝えさせていただきました。
「ひとつの医療機関に絞らず、興味のあるところを見て回って頂ければ、良いのでは」ともご提案。
ご勤務を面談の場で決める必要がないことと、<女性医局>コーディネーターが間に立ち、「雇用条件の詰めや契約締結についても、しっかり調整しますので、ご安心ください。」とお伝えし、週末に家族会議をして頂き、お話合いをしていただくことでその日の面談は終了しました。
家庭に入られ、キャリアブランクがある女性ドクターが持つ、大きな不安と焦燥感をどうにか払しょくするお手伝いができないものかと、日々考えてしまいます。

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