医療機関の女性医師支援に触れて…
こんにちは女性医局コーディネーターです。
このブログでは、会員の女性医師や医療機関の方と日々お会いする中での出来事をご紹介していきます。
地域医療を担う、歴史ある総合病院から内科非常勤医師の求人をいただき、当社ご登録の女性医師をご紹介しました。
Photo:Hanging By Markus Bollingmo
今回ご紹介した医師は、勤務医のご主人とお子さんをお持ちのママドクター。
少し前まで、内科医として常勤でご勤務されていましたが、お子様との時間と勤務とのバランスに限界を感じ、転職を決意された方です。
女性医局では、このように、いわゆる‘M字カーブ’の渦中にいる女性医師のご登録が多く、入職時にスキルを最大限に発揮していただけるように、常日頃から、「スキルアップ研修」や、「ベビーシッターサービス」のご案内など、キャリアを継続する女性医師のバックアップにつながるご提案をしています。
本日の内科の先生も「週3日程度、お子様のお迎えに間に合うような勤務時間を」とご希望されていましたが、求人内容と先生のご要望の調整を重ね、双方のご希望に近いご入職を実現することができました。
今回の入職に向けて、医療機関に足を運ぶ中で、「医療機関側の、解決していきたい問題」を伺う機会も得ることができました。
大学からの医師派遣がなくなり、医療体制を維持できず、内科の患者さんを断っている現状であり、常勤医師の確保が難しいため、今後は日勤時間帯で、外来・病棟を担当できる非常勤医師と常勤医師で相互補充し合う体制をつくり、徐々に構築をはかっていかれるということです。
分娩を多く取り扱う機関だからでしょうか、‘子育て中の女性医師にご理解を持たれている’、という印象を持ちました。
「医師のキャリアアップとなる臨床経験を積める医療機関であることを念頭に置いて、働きやすさの向上を目指しています。
医師それぞれの勤務時間等の要望に合わせる努力はしますよ。」という言葉も聞くことができました。
「女性医師の定着に課題があるとすれば、どのように勤務環境を改善すれば医師にとって魅力ある職場となるか」と考慮されている医療機関のご様子は、日々お会いする ‘自分の働き方を模索されている女性医師の姿’と重なりました。
女性医師に理解ある医療機関が増えていることを実感した今回のご入職でした。